すべてのことにまっすぐに向き合い、よろこびを満たす。
古町五常の店名は論語の「五常の徳」に由来する。仁・義・礼・智・信の五徳をつとめ、倫理をまもること。これは人の道徳として、伝来以来多くの日本人の礎となる。常にお客様や社会からよろこばれる存在であるために、時代に向き合い、すべての出逢いに感謝し、この土地の良さを伝え、自然の恵みを引き出し、最高の美味しさを提供する。そして、一品一品の料理に限らず、交わす会話など、すべてのことに己と向き合いながら真摯に取り組むこと。五常の教えを守りながら、食と時間と人と喜びをつなぐ店にしたいという思いが込められている。五常の「五」に「己」を合わせたシンボルは、店主が料理や店に込めた思いを表現。また、己の文字を蕎麦の実に見立てた形状にすることで、父から受け継いだアイデンティティも同時に表現した。