江戸時代から伝わる新潟漆器の漆塗りの技法には、素材をまるで竹のように見せる等「変り塗り」と呼ばれる独自の技術が強く生きている。そんなロゴデザインは、この伝統を継承し人から人へ伝えられてきた技術の重みを表現するため「に」を斜めに傾け、「人」という文字とそこから落ちる「雫(伝えられてきた技)」を表現した。このシンボルは、長い歴史を持つ新潟漆器の伝統と、未来への技術継承の意志を視覚的に伝えている。新潟漆器は、その美しい仕上がりと耐久性で知られ、今もなお世代を超えて愛される。これからの新たな時代にも、職人の技と誇り、そして新たなる挑戦をつたえ、新潟漆器の確かな存在感を伝えるデザインを目指した。
新潟漆器
Graphic, Package
北前船の寄港地として栄えた新潟は、多様な文化と共に漆塗り技術が伝わり、「変り塗りの宝庫」として知られる。新潟漆器は約400年前の江戸初期に始まり、1638年に漆器の専売地域が定められた。日用品を中心に販路を全国に広げ、明治期には竹塗の技法が伝わり現在に至る。平成15年には国の伝統的工芸品に指定され、伝統技術を守りつつ新たな試みに挑戦し続けている。
Project Team
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Creative Director:
- Ryuta Ishikawa
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Art Director:
- Ryuta Ishikawa
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Designer:
- Ryuta Ishikawa, Ayumi Hasegawa
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Photographer:
- *Isamu Hirukawa
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Web Coding:
- P&M Inc.
*は外部の協力会社、または制作時在籍スタッフ
Project Information
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Field:Graphic, Package
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Year:
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Client:
- 新潟漆器製造株式会社