全国で販売される、誰もが知る商品パッケージのデザインにはじめて挑戦するということで、大きなプレッシャーとともに強いやり甲斐を感じたことは記憶に強く残っている。そんな中、ローカルでは見たことのないような分厚い商品資料を読み込み、さらに担当者の強い思いを聞き取りながらデザインに取り組んだ。この年から生茶は、甘みとコクが特徴の深蒸し茶を新たに配合したことで、さらに旨みや甘味が増す商品となった。その特徴を、ペットボトルの透明感を活かして液色を見せ、たくさんの茶葉がペットボトルの中を浮遊しているように表現した。まるで店頭に並んでいるその瞬間も茶葉の旨味が抽出され続けているようなデザインで、消費者へ旨味・甘みを訴求した。これまでの大きな茶葉がシンボルのデザインとは世界観が変わったこともあり、TVCMなどでも広く露出したのは、ローカルでは味わえない仕事の手応えだった。
生茶 2013
Graphic, Package
2000年より発売されているキリンビバレッジの緑茶飲料ブランド生茶。同商品は、旨味成分を豊富に含む「生茶葉抽出物」を使用した緑茶としてデビューし、現在も魅力的な味わいを求めてリニューアルを重ねながら、日本の定番緑茶飲料として愛され続けている。味わいとともにデザインも変化しており、株式会社フレームは2回のデザインリニューアルを担当した。
Project Team
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Designer:
- Ryuta Ishikawa
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Art Director:
- Ryuta Ishikawa
*は外部の協力会社、または制作時在籍スタッフ
Project Information
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Field:Graphic, Package
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Year:
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Client:
- キリンビバレッジ株式会社